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2016年6月のEMS料金改定まとめ。最大1.7倍

2016年6月1日からEMS(国際スピード郵便)の料金が改定となりました。今まで最も使われていたと思われる軽い重量の料金が廃止になるなど、頻繁に海外にEMSを出す方には大きな変化となりました。今回の料金変更について、細かく見ていきましょう。

すべてのエリア・重量区分で値上げ

今回の値上げでは、すべてのエリア(アジア, オセアニア・北米・中米・中近東, ヨーロッパ, 南米・アフリカ)のすべての重量区分(500gから30kgまで)で、値上げとなりました。

・アジア
→一律300円の値上げ

・オセアニア・北米・中米・中近東
→一律500円の値上げ

・ヨーロッパ
→一律400円の値上げ

・南米・アフリカ
→一律300円の値上げ

重量区分によらず一定額の値上げとなるため、重たい荷物についての値上げ幅は軽微ですが、軽い荷物については最大で1.5倍以上になるケースもあります。

最も軽い価格帯が廃止へ

今回の料金改定で最もインパクトがあるのが、300gの重量区分の廃止です。300gは一般的なA4の書類であれば約60枚。書類や小物などを送る際に、最も頻繁に使われていた区分と考えられます。

2016年6月以降は300gの区分が無くなり500gが最低となります。今回は500gの料金も値上げされているので、300g以下の荷物を送る方にとっては2重に値上げとなっています。

例えばアメリカへは、300g区分1,200円で出せていた荷物が500g区分2,000円となります。値上げ幅は1.67倍。小さな荷物を多く出荷していた事業者は、大幅なコスト増となります。その他のエリアに300g以下の荷物を送った際の料金は、以下の通りです。

・アジア
→900円が1,400円に(1.56倍)

・オセアニア・北米・中米・中近東
→1,200円が2,000円に(1.67倍)

・ヨーロッパ
→1,500円が2,200円に(1.47倍)

・南米・アフリカ
→1,700円が2,400円に(1.41倍)

まとめ

今回の値上げで、軽いものに関してはヤマト運輸の「国際宅急便」の方が安くなるケースも出てきています。また、少し時間がかかっても安価な国際郵便の「小型包装物(+書留)」も検討できるのではないでしょうか。

頻繁に差し出す場合は、上記のほか、エクスプレス各社(OCS, FedEx, DHL, UPSなど)へ見積依頼を行うと、発送件数によってはコストダウンになる可能性もあります。

「1通から集荷に来てもらえる」「手軽に出荷できる」など、まだまだメリットは大きいEMSですが、その他のサービスと比較しながらよりよいサービスを選びたいところです。

参照:
国際宅配便・EMSの料金比較

2016.7.6