宅配送料、大きな一箱と小さな二箱ではどちらがお得？

関東から関東（茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・東京都・山梨県）に送る場合で調べてみると、料金は以下の通りです。

※サイズとは三辺の合計

一覧表のとおり、箱の大きさと重さで料金が上がっていくことがわかります。
特にヤマト運輸では重さが重要なファクターとなっており、60サイズの箱であっても重量が3�sであれば80サイズの料金（1150円）がかかります。反対に、重さが2�sであっても100サイズの箱であれば100サイズの料金（1390円）がかかることになります。

一箱と二箱の料金を比較してみましょう。
60サイズ×2＝1860円（複数口減額制度※利用で1660円）
120サイズ×1＝1610円
※同一のお届け先に同時に２個以上の荷物を送ると荷物１個につき100円が割引される。

複数口減額制度を使えば見かけ上の値段の差は50円となりますが、見過ごせないのが重さの違いです。60サイズ二箱では計4�sまでしか送れないのに対し、120サイズでは15�sの荷物まで送れます。この差なんと11�s分。
実際には120サイズの箱で送りたいものが60サイズの箱に小分けにできるケースは少ないと思うので、単純計算での料金以上に実態差が大きく、あまりリアリティのない比較かもしれません。

では、サイズではなく、計15�sの荷物を送ると仮定した重量で比較してみましょう。
80サイズ+100サイズ＝2540円（複数口減額制度※利用で2340円）
120サイズ×1＝1610円

このように価格差は一目瞭然であり、一箱にまとめたほうが確実にお得になります。
たとえば、「送りたい荷物が22�sだから」と20�sと2�sに分ける（複数割込みで2580円）より、一箱にまとめて25�s料金（2070円）で送ったほうが送料は安く済むのです。

参照:
⇒ ●ヤマト運輸　宅急便運賃一覧表：全国一覧

ゆうパックの場合、東京から東京に送る場合と、東京から東北・関東・信越・北陸・東海に送る場合とで料金設定が異なります。ヤマト運輸との比較のため、ここでは後者の料金で試算していきたいと思います。

ゆうパックで運んでもらえるのは重さ25�s以下の荷物だけ。重さが25�s以内であれば、箱の大きさによってのみ料金の違いが生まれます。
※25kg以上30kg以下の荷物の場合、重量ゆうパックというサービスがあります。

では料金を比較してみましょう。
60サイズ×2＝1710円（複数口割引※利用で1590円）
120サイズ×1＝1590円
※同じ種類・あて先で同時に２個以上の荷物を送ると荷物１個につき60円が割引される。

ゆうパックの場合、複数口割引で値段は同一となります。そして重さの縛りがないぶん、上限ぎりぎりの重さまで荷物を詰めたと仮定すると、60サイズ二箱で50�s分の重さを運べることになります。「箱のサイズは小さくて済むけれど重量がある」という場合、小さめの二箱で送ったほうが安い、という状況があり得ることがわかりました。

参照:
⇒ ●日本郵便　ゆうパック

宅配便を送るときは荷物一箱ずつに運賃がかかっていきますので、なるべく「すき間ができないように荷物をつめて一箱にまとめる」のが一番お得な送料になると考えて間違いありません。基本的には、箱のサイズが小さく軽いほど送料は安く、箱が大きく重いほどに送料は高くなります。

なお、宅急便（ヤマト運輸）、ゆうパック（日本郵便）ともに、複数の荷物を結束して規定以内のサイズと重さに収まれば一つの荷物として送ることができます。

●ヤマト運輸　FAQ
「複数の荷物を縛ったり括ったりすれば、1つの荷物として送れますか？」

●日本郵便　ゆうパックに関するQ&A
「複数の箱を結束して1個の荷物として差し出してもいいですか？」

宅急便とゆうパックのサービスの違いを理解しつつ、発着地や荷物のサイズ・重さによって、ベストなサービスを選んでいきましょう。