ホーム > 送るノウハウ > 再配達を減らす“置き配”、宅配ボックスのない住まいでも
ネットショッピングでの買い物など個人のECサイト利用率の増加に伴い、宅配便の取り扱い件数も上昇の一途をたどっている昨今。そこで問題になっているのがCO2排出量の増加や配送を担うドライバー不足です。
特に課題視されているのが「再配達」で、宅配便の総数のうち、およそ2割の荷物が再配達されているといわれています。この荷物の配達に必要な労働力を換算すると、年間にしてドライバー約9万人分、配達に用いられるCO2排出量はおよそ42万トンにも上ります。
再配達は、荷物の届く時間に自宅にいることができない、再配達を依頼する手間がかかるなど、利用者にとってもストレスになる一方で、このまま配達員の負担やCO2排出 量が増え続けるのであれば、既存の宅配便システムの維持も危ぶまれる問題となっています。
こうした状況をふまえ、再配達の削減を図ろうと、国土交通省からも宅配ボックスや置き配をはじめ多様な方法による荷物の受取が推奨されています。
宅配便の再配達削減に向けて
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/re_delivery_reduce.html
置き配とは?
非対面で、あらかじめ指定した場所に荷物などが届くサービス。宅配ボックスだけでなく、玄関前や置き配バッグ、物置や自転車のかご、メーターボックスなどが指定できる例も。
●ヤマト運輸
https://faq.kuronekoyamato.co.jp/app/answers/detail/a_id/3207/kw/%E7%BD%AE%E3%81%8D%E9%85%8D
特定のECサイト(※)で購入した場合にヤマト運輸から送信されるお届け予定通知(置き配の案内)にて、置き配の指定が可能。
※特定のサイト:ZOZOTOWN、ZOZOTOWN PayPayモール店、Yahoo!ショッピング、PayPayモール等、ヤマト運輸が提供する「EAZY」を利用しているストア
●郵便局
https://www.post.japanpost.jp/service/okihai/
置き配を希望する場合、配達郵便局に「指定場所配達に関する依頼書」の提出が必要。
●佐川運輸
https://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/detail/2020/0515_1570.html
2020年5月より「指定場所配送サービス」をスタート。佐川急便と個別契約を結ぶEC事業者などの荷主から出荷される荷物のみが対象となるため、荷主が登録しないと利用できない。
●Amazon
https://www.amazon.co.jp/%E7%BD%AE%E3%81%8D%E9%85%8D/b?ie=UTF8&node=6665180051
Amazon.co.jpが発送し、Amazonが届ける注文が対象(生鮮品など一部商品は対象外)で、注文確認画面での設定をはじめ、受け取る直前まで置き配指定が可能。
●楽天 Rakuten EXPRESS
https://express.rakuten.co.jp/incl/service/okihai/
Rakuten EXPRESS 置き配サービス対象ショップでの注文商品の場合、問い合わせ番号から置き配指定が可能。
●ZOZOTOWN
https://zozo.jp/_help/default.html?cid=10
ヤマト運輸のEAZYを利用したサービスで、ZOZOTOWN利用時に置き配の指定が可能。商品発送後にヤマト運輸から届くメールに記載のURLより専用サイトへアクセスし、受取の希望場所が選択できる。
●OKIPPA
https://www.okippa.life/
宅配ボックスのない家やアパートでも使える、玄関に設置できる簡易宅配ボックス。設置に工具は要らず、大容量・鍵付のバッグで安心。
<料金>
OKKIPAバッグ
\3,980(税込)
<置き配の利用方法>
・ECサイトでOKKIPAバッグを購入し、玄関先などにバッグを設置する。
・商品注文時に住所欄や備考欄等へ「(OKIPPA預入希望)」と追記する。
再配達削減のために一人ひとりができることとして、時間帯指定や置き配サービスの活用、さらにはコンビニ受取や駅の宅配ロッカーなど、自宅以外の場所での受取方法も登場しています。
5個にひとつが再配達になっているともいわれる状況の中、再配達を防ぐことは物流のこれからを守ることにもつながるでしょう。できるだけ一回で荷物を受け取るために、ご自身に合った方法を試してみてはいかがでしょうか。
2020.11.12
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